季節の変わり目です

こんにちは。大林歯科医院  院長の大林です。

春、新生活が始まる季節がやってきました。季節の変わり目は歯肉が腫れて受診する方が増える傾向にあります。

『そういえば最近親知らず近くの歯肉がぷっくり腫れてるんだよなぁ…なんていう方、いらっしゃいませんか?

 

季節の変わり目は気温気圧の変化が激しく、身体がついていけず自律神経が乱れ、免疫機能が低下します。

春は入学や就職など、慣れない生活が始まる方も多く、疲れストレスがたまりやすいため、さらにその傾向が強くなります。

歯肉には毛細血管がたくさん通っているので体調の影響を受けやすいのですね。

痛みがあるとどうしてもその部位を避けて歯磨きをしがちですが、それはその部分にプラーク(汚れや細菌のかたまり)を残してしまうということです。

無理のない範囲でやわらかめの歯ブラシで優しくブラッシングしてあげてください。

お口の中になるべくプラークを残さないということは歯肉の腫れに対してだけではなく、むし歯歯周病の予防にとってもとても大切なことです。

ていねいに歯磨きをして、ゆっくり休んで疲れを取るだけで症状が治まることも多いですが、腫れ痛みが続く場合は、迷わず歯科を受診してくださいね!

最近の治療から(前歯の審美)

みなさんこんにちは! コロナ禍にウクライナ情勢、北京パラリンピックと世の中の注目を集める事柄が目白押しですが、春はそこまでやってきて少し明るい気分になれることはうれしいことです。

さて、今回は前歯の審美歯科についてです。患者さんは40代の女性のかた。
以前に前歯を抜いてブリッジにしましたが、抜いた個所の骨が回復せずブリッジと歯茎の間に隙間があります。

患者さんは「間から息が漏れるのと、見た目も気になる」との事でした。

そこでピンクのポーセレン(セラミック)を歯の上につけて、さらに右上の犬歯(糸切り歯)も歯が長くてバランス悪いのでピンクポーセレンで歯茎のように盛り付けました。

このようにして機能と見た目の美しさと両方を満足してもらうことができました。

雪遊び

みなさんこんにちは!

コロナ感染は高止まりでまだ終息とは言えませんし、ロシアのウクライナ侵略で多くの死傷者が出ているなど暗いニュースの中、春の足音だけは少しづつ近づいいてきているようです。

今年の冬はなかなか厳しくて春の訪れが待ち遠しいです。

さて、先日は長野県のスキー場まで孫を連れて雪遊びに行ってきました。

午前到着したときは強風と吹雪、その後晴れたり曇ったり、雪が降ったりと忙しい天気でした。

ふだん雪の降ることのない温暖な地にいるので、孫も降り積もった雪に大喜びで、キッズパーク内にある動く歩道に乗りそりで滑って降りてくるのを何回も繰り返して帰りの車の中ではぐっすりと睡眠をとりました。

なお スキー場のゲレンデコンディションはふかふかの雪で最高、ただ上の斜面は強風で積もった雪が飛ばされアイスバーンになってました。天気が良いと南アルプスや八ヶ岳、白山連峰、乗鞍岳が望めるのに残念でした。

歯周病予防のカナメ『スケーリング』の豆知識

こんにちは。大林歯科医院  院長の大林です。

まだまだ寒い日が続きますが、各地で梅の開花が報告され始めています。
春の暖かさまであと一息、もうしばらくの我慢ですね。

歯についた歯石を取ることを歯科用語で「スケーリング」と呼び、スケーラーという専用の道具を使って歯石を取ります。

スケーラーにも種類があり、ハンドスケーラーは鋭利なフック状の先端を使って手で1本ずつ丁寧に歯石を削り取って行きます超音波スケーラーは水を歯に当て、超音波の振動で歯石を砕いて取り除いていきます。

歯周病がある程度進んで歯の根っこと歯肉が剥がれて歯周ポケットができ、その中に付いてしまった歯石を取り除くことをスケーリング&ルートプレーニング(SRPと言います。

スケーリングを行い、歯垢などの細菌が浸透して汚れてしまった歯の根っこのセメント質を除去して、ツルツルに磨いて細菌が付着しにくい環境を作り、歯周ポケットになっている歯の根っこと歯肉がまた付着するよう促します。

SRPは、歯周病が進行して歯肉が炎症を起こしているところに行うのでどうしても出血しやすいですが、そのあとは歯肉が引き締まって前より状態が良くなりますので安心してくださいね

また、スケーリング後は歯石が除去されて刺激に敏感になるため、知覚過敏のようになることがあります。これも一時的なものですので、収まるまでは優しく歯磨きをしたり、冷たいものを避けたりするようにしてください。

 歯石は、一度とってもいずれまたついてしまうものです。
重度の歯周病にまで進行すると、歯肉を切開する手術を行う歯石除去が必要になることもあります
そうならないように定期的に歯科でスケーリングなどの治療を受け、歯周病の進行を押さえましょう。

3月の医院からのお知らせ

診療スケジュールのご案内

3月21日(月曜日) 春分の日は診療します

木曜・日曜は休診となっております。

どうぞよろしくお願いいたします。

医院からのお知らせ

スタッフの山本孝子さんが家庭の事情により退職しました。

日曜当直

みなさん こんにちは! 

いろいろと話題満載の北京オリンピックが閉幕を迎えました。四年後のミラノに向けてアスリート達はすでに準備を始める事でしょう。

四年あるいはそれ以上かけて準備をしてきた競技選手にとってオリンピックはほんの一瞬の事で、その限られた大舞台で自分のそれまで積み上げてきたものを100%出して燃焼し尽くすことは至難の業かと思います。

ましてコロナ禍で練習や人やコーチとの接触が制限され、大会での理不尽な事にも遭遇しています。思うような結果を残せなかった選手達も希望をもってメダルに向かって邁進して欲しいものです。口で言うほど簡単なものでなく血のにじむトレーニングが待っているとは思いますが。

さて、久しぶりに日曜当直が回ってきまして、鴨江の救急の歯科センターに行ってきました。

人数は多くはなかったですが、内容としては、急な歯の痛み、熱いものを飲み込んで喉が痛くなったお子さん、差し歯がとれた方、治療中の歯に不具合が起こったなどでした。

静岡県保険医協会西部支部総会と記念講演会

みなさんこんにちは!

コロナ感染の第6波で相変わらず大変な世の中ですが、北京で冬季五輪オリンピック、パラリンピックが開催されています。

色々と話題の多い中日本人選手の活躍が期待されます。不運にも実力発揮できなかった選手、疑惑の判定に泣いたアスリートたち、日本代表になるだけでも大変な事きっと各選手にとって貴重な体験そして掛替えのない宝となるでしょう。

さて、先週浜松市のコングレスセンターおいて第31回定期総会がありました。

今年も昨年同様コロナ禍のため規模を縮小、記念講演会も市民参加なしでズームによるものでした。楽しみにしていた講師を交えての懇親会も中止となってしまいました。

記念講演会は「花粉症の温故知新」講師は東京農業大学の小塩海平教授でした。

小塩先生は旧浜北市のご出身で花粉症の研究の第一人者でいらっしゃいます。花粉症の歴史は実は古く旧人類にもあったとか。

花粉症の原因となる植物はたくさんあるが、世界ではイギリスの牧草花粉症、アメリカのブタクサ花粉症、日本のスギ花粉症がビッグ3だそうです。特に浜松のスギ花粉の量は年によっては日本一なのだそうです。

小塩先生ご自身浜松にきてじっくりスギ花粉の研究を考えていらっしゃるそうです。

 

噛むことは健康のもと

みなさんこんにちは!

今回は噛むことについて書いてみます。

食べ物を口に入れてからのどに運ぶまでを、咀嚼と言います。
それに必要な器官はあごの骨、舌、唇とそれを動かす筋肉、唾液腺などです。

新潟大学の山村健介教授によると、弥生時代の食事は約4000回噛んで終わるまでに1時間近く必要であったのに、現代では10分程度、620回の咀嚼で済むことから、現代食がいかに柔らかいかがわかります。

胃液や膵液などの消化液は、摂取後、咀嚼しているときにも分泌されます。食物が消化吸収される前に血糖値が上昇しますが、これが満腹感をもたらし食べすぎを防ぎます。よく噛むと肥満予防に効果があるのはこのためです。よく噛んで食事を楽しむ習慣をつけましょう。

2月の医院からのお知らせ

診療スケジュールのご案内

祝日は通常診療していますが、2月は以下のように休診致します。

2月 11日(金) 建国記念日は、研修のため午後休診
2月23日(水) 天皇誕生日は、都合により休診

木曜・日曜は休診となっております。
どうぞよろしくお願いいたします。

歯を失うことと噛む力

こんにちは。大林歯科医院  院長の大林です。

みなさんはリンゴを手でつぶすことはできますか? おそらく大半の方は無理だと思いますが、歯が健康であれば丸かじりはできますよね

リンゴを手でつぶすとき、およそ70~80kgの力が必要だそうです。 成人男性の平均的な握力は40~50kgほどなので、人間にとってはかなり大きな力が必要だということがわかりますね。

握りつぶすのとは単純に比較はできませんが、人間はリンゴをガブリと丸かじりできるほどしっかり噛む力を持っているのです。

人間が思い切り噛んだ時の力は、体重に比例していると言われます。 体重40kgなら40kg。60kgなら60kgほど、ということですね。

噛む力は年齢や日頃の軟らかいものばかり食べているといった食生活だけではなく、口腔内の状態によっても大きく変化します。
むし歯歯周病などで歯を失った場合、例えば奥歯を失った場合はそれがたとえ1本だけだとしても2~4割ほど低下すると言われています。

4割噛む力が低下したら…食べられるものも減り、健康な生活に影響が出ることは想像に難くないですね。前歯を1本失ってしまっただけでもリンゴを丸かじりできなくなるかもしれません。


万が一歯を失ってしまった場合、食べることに関してだけではなく、体全体の健康状態や認知症、生活習慣病等、さまざまなことへの影響が懸念されます。決してそのままにせず、必ず歯科で適切な処置を受けてください。

たとえば入れ歯を入れたとしても、もともとのご自身の歯の噛む力には遠く及びません。 日頃から歯磨きをしっかりと行い、定期的に歯科検診でお口の健康状態のチェックを受け、むし歯や歯周病早期治療を心がけましょう。