浜松市 南区 の歯医者、大林歯科医院のブログページです。今回は歯周病と健康についてお話します。
歯は健康のバロメーターといいますが、これは人間に限ったことではありません。
パキスタンの家畜商人は、ラクダを売買するときに、歯をまず見るそうです。歯を見るだけで、ラクダの年齢や健康状態が分かるそうです。
人間にとっても、歯は健康のバロメーターです。
自分の歯でしっかり噛むことができれば消化にも良いですし、食事をおいしく味わうことができます。おいしい食事は人生の質にも直結しますよね。
日本人が歯を失う原因の 第1位は歯周病です。
歯周病とは、歯と歯茎の境目に歯垢がこびりつき、歯周病菌が増えて歯茎などに炎症を起こす病気です。
悪化すると、歯が支える骨まで溶けて、歯が抜け落ちてしまいます。
それだけでなく、血液や唾液と共に体に散らばり、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、さらには認知症のリスクを高めるとされています。
歯周病は今も昔も、悩み深い病気です。
エジプトの遺跡から発掘されたミイラには、若くして重い歯周病を患っていたものもあるといいます。
古代のインドや欧州では歯周病やむし歯のケアをするため、消炎鎮痛剤アスピリンの原料となる、柳の樹皮で歯磨きをしていたそうです。
現代日本においてはどうでしょう。厚生労働省の調査によると、歯周病の割合は40代で7割を超すそうです。
歯周病は私たちにとって身近に起きる病気です。万病予防のためにも、いま一度定期検診でご自身のお口の状態をチェックすることをおすすめします。
(参考文献 2022年11月8日 徳島新聞)