2023年 5月 の投稿一覧

日本人が歯を失う原因の第一位は?

浜松市 南区 の歯医者、大林歯科医院のブログページです。今回は歯周病と健康についてお話します。

 

歯は健康のバロメーターといいますが、これは人間に限ったことではありません。

パキスタンの家畜商人は、ラクダを売買するときに、歯をまず見るそうです。歯を見るだけで、ラクダの年齢や健康状態が分かるそうです。

 

人間にとっても、歯は健康のバロメーターです。

自分の歯でしっかり噛むことができれば消化にも良いですし、食事をおいしく味わうことができます。おいしい食事は人生の質にも直結しますよね。

 

日本人が歯を失う原因の 第1位は歯周病です。

歯周病とは、歯と歯茎の境目に歯垢がこびりつき、歯周病菌が増えて歯茎などに炎症を起こす病気です。

悪化すると、歯が支える骨まで溶けて、歯が抜け落ちてしまいます。

それだけでなく、血液や唾液と共に体に散らばり、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、さらには認知症のリスクを高めるとされています。

 

歯周病は今も昔も、悩み深い病気です。

エジプトの遺跡から発掘されたミイラには、若くして重い歯周病を患っていたものもあるといいます。

古代のインドや欧州では歯周病やむし歯のケアをするため、消炎鎮痛剤アスピリンの原料となる、柳の樹皮で歯磨きをしていたそうです。

 

現代日本においてはどうでしょう。厚生労働省の調査によると、歯周病の割合は40代で7割を超すそうです。

歯周病は私たちにとって身近に起きる病気です。万病予防のためにも、いま一度定期検診でご自身のお口の状態をチェックすることをおすすめします。

(参考文献 2022年11月8日 徳島新聞)

6月の医院からのお知らせ

浜松市 中央区 の歯医者、大林歯科医院のお知らせページです。

 

6月21日(水曜日) 午後 1歳半乳幼児の歯科検診があります。そのため、午後の診療が少し遅れるかもしれません。

どうぞよろしくお願いいたします。


医院からのお知らせ

・休診カレンダーに6月24日土曜日午後休診となってましたが、7月1日土曜日に変更になりました。

・マイナンバーカードによる保険証確認を行っておりますが、従来の保険証でも受け付けています

 月初めはどちらかのご提示を必ずしてください。

舌苔がつきやすいお口とケアについて

浜松市 中央区 の歯医者、大林歯科医院のブログページです。

気持ちいい新緑の季節が過ぎ、いよいよ沖縄が梅雨入りしました。道々に咲く色とりどりのアジサイを楽しみながら夏の一歩手前のこの季節を過ごしていきましょう。

 

鏡で舌を見てみると白っぽい苔のようなものがついていて、気になったことはありませんか?

これは「舌苔(ぜったい)」というものです。

これは、食べカスや舌からはがれた皮、細菌などが舌のデコボコに入り込んで付着しているものです。通常だと唾液の洗浄力などで気にならない程度になっているものですが、以下のような方は注意が必要です。

・唾液が少ない

・舌の力が弱い

・口呼吸をしている

・咀嚼回数が少ない

・口を動かすことが少ない  等

舌苔は多少ついているくらいが正常ですが、多くなってくると口臭、食べづらさ、話しづらさを感じたり、味覚障害、舌炎などの症状が現れます

また、抗生剤を服用していると黒いものがつくことがありますが、これは「黒毛舌(こくもうぜつ)」といい、抗生剤の服用をやめれば自然に治ることがほとんどです。

舌苔のなかには細菌が多く存在していて、これは特に高齢者の誤嚥性肺炎のリスクを高めます。高齢者は舌苔の蓄積が起きやすいので、日頃から舌苔をためないよう注意し、必要な舌のケアを行うようにしましょう。

舌のケアは歯ブラシ(できれば舌ケア用のブラシ)で奥から手前になでるように優しく行いましょう。正常な舌は全体がきれいなピンク、もしくは少し暗いピンクでしっとりやわらかく、中心にうっすら白い苔がついています。

苔を全部とらなくては…とゴシゴシこするのは絶対にやめましょう!やりすぎはかえって舌を痛め、逆効果です。

でもやっぱり舌苔が気になる、たくさんついてしまっている…など、気になるようでしたら、まずは歯科でご相談ください。適切なケアの方法をお伝えします!